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【ゴッホと浮世絵のリンクに納得】ゴッホ展 巡りゆく日本の夢

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こんにちは、maru-shikakuです。

 

過去何度も日本のどこかで開催されてきたゴッホ展。

10/24(火)から東京都美術館で開催されているゴッホ展は、今までとコンセプトがちょっと違ってて、

 

  • ゴッホは浮世絵から大きな影響を受けてるよ!というテーマ
 
この前行った国立西洋美術館の「北斎ジャポニスム」といい、浮世絵の再評価の流れがきてますね。
あっちは比較が半ば強引でしたが、こっちはどうか?

 

そんなゴッホ展の様子を今回はレポートします。

 

 

開催概要

会期:2017/10/24(火)〜2018/1/8(月・祝)

 

開室時間:午前9:30〜午後5:30

     ※金曜日、11/1(水)、2(木)、4(土)は午後8時まで。

     ※いずれも入室は閉室の30分前まで。

 

休室日:月曜日、12/31(日)、1/1(月・祝)

    ※ただし、1/8(月・祝)は開室

 

会場:東京都美術館 〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36

   https://goo.gl/maps/Xyjsq1WqR7U2

 

アクセス:JR「上野駅」公園口より徒歩7分

     東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅」7番出口より徒歩10分

     京成電鉄京成上野駅」より徒歩10分

     ※駐車場はありませんので、車での来場はご遠慮ください。

 

観覧料 (税込):一般 1,600円

出典:http://gogh-japan.jp/access/tokyo.html

 

1/20からは京都でも同じ内容でやるみたいです。

西日本の方はそっちを待ちましょう。

 

 

混雑状況 

私は日曜の午後2時ごろに行きました。

チケット売り場は多少並んでる人が多いですが、展示内は通路が広めに作られているためにそこまで混んでる印象はありません

 

2週間ほど前、国立西洋美術館が人で埋め尽くされていたのに比べれば、全然マシです。

展示開始から1ヶ月以上経っているのが理由でしょう。

 

外はイチョウの木が黄色く染まってきれいですし、

今がチャンスの展示会です!

 

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東京都美術館近くのパークサイドカフェにあるイチョウの木。

※今回はカメラを持ってきていなかったので、iiPhoneでの撮影です。すみません。

 

 

感想

浮世絵からのインスピレーション

ゴッホの絵と共に、浮世絵も多く展示されています。
やはり、浮世絵独特の色使いや絵の切り取り方が、西洋のものとは全然違って面白いですね!
 
個人的には序盤にあった、

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出典:http://gogh-japan.jp/point/point1.html

 

この浮世絵が一番好き。実物は赤がもっと鮮やかできれいです。

 

 
絵の修行に浮世絵? 〜『花魁(溪斎栄泉による)』〜

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右が原画です。まったく同じ。
この絵を入手して模写した絵なので当たり前ですね。
 
ここで豆知識。
当時浮世絵は包み紙としてフランスに輸入されました
紙に印刷する際に鏡合わせで刷られたので、左右が反転しているらしいです。
 
 
形で遠近感を強調 〜『寝室』〜

この記事を読んでいる方は、下の絵(左)をおそらく見たことがあるでしょう。

なんと、そのままシカゴ美術館が3次元化してます。

※本展示会に再現した寝室はありません。

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出典:シカゴ美術館、「ゴッホの寝室」をそのまんまに3次元化:Airbnbを利用したプロモーション事例 | DIGIDAY[日本版]

 

間違い探しみたいですね。どこが違っているかお分かりでしょうか?

 

ゴッホの絵は再現の寝室よりも、

  • ベッド手前の柵が伸びてる。反対に枕が縮んでいる。

  • 椅子の座席部分が2次元的

  • 机が若干ずれてる

  • 窓が飛び出しそう

  • 側面にかかってる肖像画も飛び出しそう。というか落っこちそう

ゴッホはこのようにして影をなくしました。

 

これまでの西洋画にある明暗技法を取り除き、形で遠近感を強調させる技法は、日本や中国などアジア固有のもの。

 

それが受け継がれてた浮世絵を見て、ゴッホはピンときたのだろう。

同時期の画家ではセザンヌ、のちにピカソも取り入れています。

 

こんな言葉も残されています。

「陰影は消し去った。浮世絵のように平坦で、すっきりした色で彩色した」

出典:http://gogh-japan.jp/point/point1.html

 

 

あれ、この構図は… 〜渓谷(レ・ペイルレ)〜

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進んでいくと、こんな作品が。
あれ、この構図はどこかでみたような……?
 

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箱根美術館にあった歌川広重の版画と似てるじゃん!

 

maru-shikaku.hatenablog.com

↑そのときの記事 

 
 
偶然の発見、なんだか嬉しくなります。
 
 

精神病発症以後の作風

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この展示の中では上の絵が、木が生き生きしてて好き。
 
1988年にある事件が起こります。

 

1989年、ゴッホは精神病院に入れられます。

その後の作風は劇的に変化。

木、草、空、とにかくうねるうねる。どうとらえたらいいのか?

 
夏のかげろうをイメージしてみてください。

 

 
モヤモヤとした空気の揺らめきは、ゴッホの筆遣いに似てませんか?
 
室内の人物画もそうです。背景の何もないような空間でも、空気のわずかな流れを感じ取って、線のような模様で動きを表現しているように思います。
 
精神病で、感覚が過度に研ぎ澄まされたのでしょう。
 
しかもただ筆をサッサッっと払うだけでは、ゴッホの想いはとまりません。
 
「これでは足りない。絵の具を厚く塗って、筆遣いを立体的に強調させるんだ」
 
そんなゴッホの声が聞こえてきそうですね。
 

 

最後に

ゴッホと浮世絵がヒジョーに近い関係なのが納得できて面白かった!

納得度は以前記事に書いた北斎ジャポニスムより断然上です。

 

また、東京都美術館は、

  • 展示の通路が広い
  • 壁の色がきれい
  • 壁にゴッホの言葉がさりげなく書いてある

ので、展示の見せ方がスタイリッシュでいい感じ

 

同時開催でレアリズム展もあります。

ゴッホ展チケット半券で無料。

写真のような絵がずらりとあって、こちらも見ごたえあり。

 

塩谷 亮さん

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小田野 尚之さん

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岩田 壮平さん

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この4枚がお気に入り。

 

 

最初の方でも書いたように、上野公園はイチョウがきれいですし、お出かけでぶらっと立ち寄るには最適です。

 

ぜひ、ゴッホと浮世絵のすごさを感じてみてくださいね!

 

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