【追記】大阪会場の開催概要を追加しました。
こんにちは、maru-shikakuです。
今年もやって来ました!3年ぶりのルーブル美術館展ということで、今回のテーマは『肖像芸術ー人は人をどう表現してきたか』。
油絵はもちろんありますが、メインは王族の彫刻。
王族の権威を示すための装飾が非常にきめ細かに表現されている点にぜひ注目してみてください!!
顔ももちろん注目すべきところですけどね。彫刻の顔って目が死んでるから表情がちょっとわかりづらい。それよりも装飾の圧倒的なリアル感がすごい!
装飾と人物表現は切り離せなかったんだなーということがわかるでしょう。
今回、ある意味一番の見所?が、
- 高橋一生さんの音声ガイド(税込550円)
twitterでルーブル美術館展と検索すると、囁くような一生ボイスにやられる女性がたくさんいるようで笑。私は借りなかったけど笑。
こっちは本来の見所です。
- ヴェロネーゼの傑作『美しきナーニ』が27年ぶりに来日!
- ナポレオンの肖像表現ー油絵、彫刻、デスマスク(!)
そしてちゃっかり、
- アルチンボルドの作品2点を展示!
アルチンボルド『春』 撮影パネル画像を拡大・切り取り
アルチンボルドとは上のようなだまし絵を描く画家です。昨年、国立西洋美術館で展示会が開かれました。
大盛況の展示だったみたいで、人気にあやかってルーブルから貴重なアルチンボルド作品が来日します。私のように観逃した方はチャンス!
概要
- 大阪会場
会場:大阪市立美術館
JR天王寺駅から徒歩6分。天王寺公園内。
会期:平成30年9月22日(土)~平成31年1月14日(月・祝)※会期中展示替えなし。
時間:午前9時30分〜午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(祝休日の場合は開館し、翌火曜日休館。ただし12月25日は開館)、12月28日~1月2日
※災害などにより臨時で休館となる場合あり。
料金:一般 1,600円(1,400円)、高大生1,200円(1,000円)
※( )内は、前売・20名以上の団体料金
※中学生以下、障がい者手帳などをお持ちの方(介護者1名を含む)は無料(要証明)。
※高校生は土曜日無料(要証明)。
※本展は、大阪市内在住の65歳以上の方も一般料金が必要です。
※前売券の販売期間は、平成30年7月18日~9月21日。※前売券は、公式オンラインチケット【「スマホで入場」または「ご自宅で印刷」】(http://www.e-tix.jp/louvre2018_osaka/)、チケットぴあ(Pコード:769-137)、ローソンチケット(Lコード:52427)、セブンチケット(セブンコード:066-036)、イープラス、CNプレイガイドなど主要プレイガイド、コンビニエンスストアでお買い求めいただけます。
※早割ペアチケットあり。販売期間は平成30年6月3日~7月17日。≪販売期間終了≫【期限つき(9月22日~11月30日有効)】2枚で2,000円【期限なし(9月22日~1月14日有効)】2枚で2,400円・1枚ずつでも使用可※早割ペアチケットは、チケットぴあ(Pコード:769-137)、ローソンチケット(Lコード:52427)、セブンチケット(セブンコード:066-036)、楽天チケット、イープラス、CNプレイガイドでお買い求めいただけます。
出典:https://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/louvre
- 東京会場(終了済み)
会 期 | 2018年5月30日(水)~2018年9月3日(月) 毎週火曜日休館 ※ただし8/14(火)は開館 |
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開館時間 | 10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は、6月は20:00まで、7・8・9月は21:00まで開館 ※入場は閉館の30分前まで |
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観覧料(税込) |
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出典:http://www.nact.jp/exhibition_special/2018/louvre2018/
東京会場地図:
国立新美術館は2通り行き方があって、
- 東京メトロ日比谷線 六本木駅から東京ミッドタウン〜美術館通りを歩いていくルート
- 東京メトロ千代田線 乃木坂駅から直結ルート
観光がてらミッドタウンも見るなら六本木、暑さから逃れてすぐ館内に入りたいなら乃木坂という感じですね。
混雑具合
日曜日の14:30頃に行きました。さすがにルーブルから作品が来るというだけあって混んでいますが、会場にはスッと入れます。
2015年のルーブル展は30分待ちとかだった・・・あの時はフェルメールが来たからねー。
鑑賞も人の流れに乗れば大丈夫。壁にしか展示できない絵画と違って、彫刻は360°観られます。そのため彫刻エリアはスペースが結構あり、じっくり鑑賞できます。
撮影スペース
顔をはめて撮影するパネルが展示会入り口近くに置いてあります。
感想
まずはジュニアガイドをゲットして。とてもわかりやすい
展示会の中に入ったら、音声ガイド貸出デスクの近くにあるジュニアガイドをもらってください。展示会の見方が簡単にわかる優れものですので!
なりたい顔から記憶・記録のための顔
人は人をどう表現したか?というテーマに沿って、古代からだんだんと肖像の歴史について語られます。
作者不明『棺に由来するマスク』撮影パネル画像を拡大・切り取り
例えば、上の写真のように古代エジプトでは死後の世界で生きる顔を理想的に表現しました・・・うーん、よくわからん。
このエリアでは圧倒的にダヴィッドの『マラーの死』がかっちょいい!
ダヴィッド『マラーの死』ベルギー王立美術館蔵 wikipediaより
こちらは原画。人気があったので複製版がいくつかあるようでルーブルのも複製だそうです。
殺された直後の様子を描いたもの。記録としての肖像画です。
これ、報道写真だったとしてもめちゃくちゃかっこいいですね。机に文字が書いてあるのもいい。
本展に展示されているバージョンでは机の文字がちょっと違うので、確認してくださいね。
ナポレオン七変化
ジャン・グロ『アルコレ橋のボナパルト』撮影パネル画像を拡大・切り取り
名前で損しているちょい有名な画家ジャン・グロの出世作が27歳のナポレオンを描いています。あれっ、ナポレオンってこんなイケメン俳優っぽかったっけ?ってくらいカッコいい。
が、その隣の絵を見ると、ちょいおじさんなナポレオンが。
ナポレオンって、
ダヴィッド『ベルナール峠からアルプスを越えるボナパルト』ヴェルサイユ宮殿蔵 wikipediaより
みんな知ってるイケメンタイプと、
ダヴィッド『書斎のナポレオン・ボナパルト』ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵 wikipediaより
おじさんタイプの絵画があります。
どっちが正しいのか?どっちも正しいのかもしれません。アメリカの大統領が8年後別人みたく老けるように、国のトップはストレスが半端ないみたいですからね。
デスマスクも展示されていますが、悲惨な最期というだけあって痩せていますので、またかっこいい顔に戻ってます。まあ本当の顔はよくわからないですね。
ナポレオンに関する展示はいくつかありますが、圧巻は大理石で作られた『戴冠式の正装のナポレオン1世』!
そもそもとてもデカイ。それだけで圧倒されます。
でかさだけじゃない。冒頭の感想でも書きましたが、装飾、ここではローブのヒダヒダがすごーくきめ細かくてすごい!ぜひ360°ぐるっと眺めてみてください!
女性の肖像画の謎
だんだん肖像画が大衆化してきて、本展の目玉の一つ、『美しきナーニ』の女性もお金持ちの主婦だそうで。
ヴェロネーゼ『女性の肖像(美しきナーニ)』 ジュニアガイドより
で、解説には胸に手を当てて旦那への忠誠を誓っているとか書いていたのですが、それより気になったのは、
左手のこの部分!結婚指輪を隠そうとしているようでなんだか意味深じゃないですか?これって意図があるのかなと気になってしまいました。
やっぱりキャッチライトは偉大
ル・ブラン『エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカヴロンスキー伯爵夫人の肖像』部分 写真パネル画像を拡大・切り取り
佐々木希似の34歳!という高スペックなこのお方。
ここまで彫刻の死んだ目ばかり観てきたからか、この方の目に映る光(キャッチライト)のインパクトがすごい!
思わずじーっと眺めてしまいます。光一つでこんなに表情って生き生きするんだね。
最後に
他にも
アングル『フランス王太子、オルレアン公フェルディナン=フィリップ・ド・ブルボン=オルレアンの肖像』 写真パネル画像を拡大・切り取り
ゴヤ『ルイス=マリア・デ・シストゥエ・イ・マルティネスの肖像』 写真パネル画像を拡大・切り取り
アングル、ゴヤ、レンブラントといった有名画家の作品があったり、
メッサーシュミット『性格表現の頭像』 写真パネル画像を拡大・切り取り
出るものが出ない顔病に打ち勝つ顔の頭像があったりと、作品点数が多くとても見ごたえがあります。
それに国立新美術館はカフェが充実してて、遊びに行くのにぴったりです!
私の場合は前から気になってた美術館撮影に勤しみました。その様子は後ほど。
こちらは開催中の展示会の感想です。