まるしか Photo & Art Blog

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ミケランジェロと理想の身体展の感想@国立西洋美術館

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こんにちは、maru-shikakuです。

 

ミケランジェロの彫刻作品が所蔵元を離れるというのは、ただそれだけで大事件です。

 出典:http://michelangelo2018.jp/highlight.html

 

それもそのはず、絵画と違って彫刻は持ち運ぶのが大変。

ブロンズなら型があるので、複製できます。

実際にロダンの考える人は日本だけで4体あって、ここ国立西洋美術館にもありますね。

 

でも彫刻は複製が困難。とするとどうしても持ちはこばざるを得ない。

が、今回の展示です。

 

さすが国立西洋美術館!他の美術館ができないことを平然とやってのける!

そこにs(ry

 

・・・とまあ冗談はさておき、日本にミケランジェロの彫刻作品が2点来ること、ただそれだけで十分なみどころになります。

 

また、古代彫刻の傑作ラオコーンが撮影可能!

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2m超えてるんです。写真では伝わりづらいかもしれませんが、ものすごい迫力!

 

 

その他彫刻だらけ、しかも裸体だらけの一風変わったこの展示で、理想の身体とは?を探っていきましょう!

 

 

概要

会期:2018年6月19日(火)~2018年9月24日(月・休)

 

開館時間:午前9時30分~午後5時30分
毎週金・土曜日:午前9時30分~午後9時
※入館は閉館の30分前まで

 

休館日:月曜日、7月17日(火)(ただし、7月16日(月・祝)、8月13日(月)、9月17日(月・祝)、9月24日(月・休)は開館)

 

観覧料金:当日:一般1,600円、大学生1,200円、高校生800円
前売/団体:一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円
※団体料金は20名以上。
※中学生以下は無料。
※心身に障害のある方および付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳をご提示ください)。

 出典:http://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2018michelangelo.html

 

 

混雑具合とチケットについて

7/1(日)午後2時ごろに館内に入りました。

混む時間帯なのですが、さすがに彫刻主体の展示なので人はまばら。

夏休みになれば混むのでしょうね。じっくり見たい方はお早めに。

 

それと、チケットについてです。

JR上野駅公園口改札の手前に、上野にある美術館ならどの展示でも買えるチケット売り場があります。

 

夏場暑い中、美術館のチケット売り場に並ぶくらいなら、涼しい駅構内で買っておいた方が絶対いいので、こちらの売り場での購入をオススメします。

 

 

感想

ミケランジェロ作品の個人的に好きなポイント:手首

本展ではミケランジェロの彫刻は後の方に出てくるので、感想の順番が前後してしまいますが、先に言っておきたいことがあります。 

 

ミケランジェロの彫刻は手首に注目!

 

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ミケランジェロ作『ダヴィデ=アポロ』フィレンチェ、バルジェッロ国立美術館蔵

展示会入り口写真より

 

例えば本展の目玉の一つ『ダヴィデ=アポロ』像。

ダヴィデなのかアポロなのかわからんから、どっちも入れた謎の多い像です。

こちらの像の向かって左手にご注目。

 

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拡大

「クッ!」っと曲がってる手首がいい。

この手首の形はミケランジェロにしか見られません。

誇張してるからか手首が大きいのも特徴。

 

ミケランジェロと言ったらこれ、ダヴィデ像。

f:id:maru-shikaku:20180705204045j:plain

ミケランジェロ作『ダヴィデ像』フィレンチェ、アカデミア美術館蔵

wikipediaより※本展には出展されていません。

 

こちらも「クッ!」っと手首が曲がってますね。

 

手首の曲がり具合については、今回のもう一つの彫刻、 

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ミケランジェロ作『若き洗礼者ヨハネ』エル・サルバドル聖堂財団法人蔵

展示会入り口写真より

こちらの若き洗礼者ヨハネの手首がすらっとしてて綺麗な「クッ!」なんです。

上の写真では分かりづらいので是非現地で確認を!

 

 

その他、様々な裸が集結!

理想の身体という副題通り、男限定で実に様々な裸体が登場します。

可愛らしいものはキューピットの別名プットーという天使の男の子から、

いかついネプチューンおじさん、ヘラクレスおじさんまで、

老若男男でお送りしております。

 

こういうのは女性の方が興味津々なのか?

 

 

プットーについては、是非とも太ももに注目してほしいです。

2ヶ月になる私の息子を見てて気づいたのですが、赤ちゃんの太ももはムチムチしてて、内側にシワが入ってます。

それが彫刻で再現されてて「おっ、わかってるなー」と思いました。

 

 

成人男性については、腹斜筋に注目してほしいですね。

腹斜筋とは骨盤のライン上に乗った筋肉。

鍛えてる人がよくパンツの上に指をかけてチラ見せしてくるアレです。

その腹直筋がどの像も立派なんですね。探してみてください。

 

 

ラオコーンについて考察

ラオコーン像については、

ギリシア神話のトロイアの神官ラオコーンとその2人の息子が海蛇に巻き付かれている情景を彫刻にした作品である。

出典:wikipedia

 

この通り、死を目前とした光景なんです。

 

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もう一度彫刻を見てみましょう。そしてポーズを真似しましょう。

 

ラオコーンの肩関節どーなってるの?右の男の子の首どーなってるの?

 

とまあ誇張された表現なのですが、それが死を目前とした苦悶をよく表現してるなあと考えています。そこが傑作たる所以ですね。

 

 

展示を見終わったら常設展も!

特別展自体はじっくり観たとしても1時間もあれば足りるので、是非チケット半券を持って、常設展に行ってみてください。

 

彫刻の伝統を経て、誇張の極みのロダン作品がたくさん観られますので!

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常設展はフラッシュや三脚なしの条件で作品も写真に撮れます。

油絵も撮影できますよ。

 

常設展の撮影記事はこちら。

maru-shikaku.hatenablog.com

 

最後に。それと公式キャラクター「ミケにゃん」グッズが可愛い

ミケランジェロの生の彫刻なんて、イタリアに行かないとまず無理ですね。

それが2点も来て、他にもラオコーン始め唸る彫刻作品がたくさんあるので、普段絵しか見ない方もオススメの展示です!

 

あと、ショップでは公式キャラの「ミケにゃん」グッズが可愛くて。

手ぬぐいがちょっと惹かれたかなー。ショップも欠かさずCHECKですよ。